
【DeNA】2026年編成について
Point 1:オースティンの「穴」は埋まるか?
1軍 OPS .834 / XR27 5.27
怪我での離脱はあったが、出場時の得点貢献度はチーム屈指。彼が抜けることで「相手投手の圧迫感」が激減するリスクがある。
ヒュンメル (AAA) OPS 1.074 / BB% 18.5%
筒香 嘉智 (1軍) OPS .876
【分析:攻撃力は維持可能】
新外国人ヒュンメルのスタッツ(AAA)は、オースティンの全盛期に匹敵します。特にBB% 18.5%は異常値で、1軍でOPS .876を記録した筒香選手と共に「歩いて長打を打つ」高効率な攻撃が可能です。
さらに、2軍で井上絢登がIsoP .228(推定長打率.675)、松尾汐恩がOPS 1.013と爆発しており、長打力の総量は維持、あるいは若返りを含めて向上が見込めます。
Point 2:桑原退団による「センター・1番」の崩壊危機
| 候補選手 | 2025所属 | 打席 | OPS | XR27 | 評価 |
|---|---|---|---|---|---|
| 桑原 将志 | 1軍(退団) | 447 | .730 | 4.90 | 喪失 攻守の要。代替困難。 |
| 蝦名 達夫 | 1軍 | 401 | .775 | 5.41 | 筆頭候補。打撃は桑原以上だがフル出場未知数。 |
| 梶原 昂希 | 1軍 | 170 | .620 | 3.18 | 身体能力抜群だが、出塁能力(BB%)不足。 |
| 神里 和毅 | 2軍 | 133 | .789 | 6.49 | 2軍で格の違い。1軍での復活が鍵。 |
| 濱 将乃介 | 新加入 | 333 | .703 | 4.16 | 2軍レベル。即戦力としては計算しづらい。 |
【分析:大幅なマイナス(危険)】
桑原選手の「XR27 4.90(得点力)」と「守備範囲」を同時に埋められる選手がいません。
蝦名選手は打撃指標(OPS .775)で上回りますが、センター守備の負担増で打撃が鈍るリスクがあります。梶原選手はBB%が低く(1軍 2.4%)、1番打者としては不安定。神里選手の2軍無双(OPS .789)が1軍で再現されなければ、センターラインから崩れる恐れがあります。
Point 3:ショート・セカンドの「補強ゼロ」問題
新加入の小田康一郎選手が「コーナー(一・三塁)」専門であるため、最大の弱点である二遊間は「既存戦力の底上げ」に全てが委ねられました。
| 選手 | 25年1軍OPS | 25年2軍OPS | 26年の期待値 |
|---|---|---|---|
| 林 琢真 | .615 | 1.214 | 2軍で無双(OPS 1.214)。この打力を1軍で発揮できれば解決。 |
| 石上 泰輝 | .662 | .854 | 2軍でOPS .854と成長。正遊撃手に最も近い。 |
| 森 敬斗 | .354 | .686 | 1軍の壁に跳ね返された。守備走塁からの貢献。 |
| 京田 陽太 | .532 | – | 守備の人。打撃の上積みは期待薄。 |
【分析:ハイリスク・ハイリターン】
外部補強がない以上、「林琢真と石上泰輝の覚醒」が絶対条件です。両名とも2軍ではOPS .800〜1.000超えと圧倒的な数字を残しており、”素材”は育っています。
彼らが1軍の壁を破れば、牧選手と組む二遊間は強力になりますが、共倒れすれば「OPS .500台の自動アウト」が打線に残り続けます。
① オースティンの穴(長打)
⇒ 解決の見込みあり。ヒュンメル、筒香、そして成長著しい井上・松尾でカバー可能。
② 桑原の穴(センター・1番)
⇒ 最大の弱点。蝦名の負担増と、梶原・神里の確変頼み。濱はまだ育成段階。ここが埋まらないとBクラス転落の要因になる。
③ 二遊間の穴
⇒ ギャンブル。補強ゼロのため、林・石上の「2軍成績の1軍への翻訳(Translation)」が成功するかに全てがかかっている。
【総括】
「打てるコーナー野手」は飽和気味ですが、「守れて打てるセンターライン」が牧選手以外全滅の危機にあります。
編成としてはバランスが悪く、特にセンターを守れる即戦力(または外国人)を獲得しなかった点が、シーズン中に重くのしかかる可能性があります。
2026年は、石上・林・蝦名・松尾ら「2軍で無双した若手」が、一斉に1軍のレギュラーを奪取できるかという、育成の真価が問われるシーズンになります。


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