【DeNA】2026年編成について

【DeNA】2026年編成について

1軍/2軍全データから読み解く「構造改革」の正体

Point 1:オースティンの「穴」は埋まるか?

▼ 流出:T.オースティン

1軍 OPS .834 / XR27 5.27
怪我での離脱はあったが、出場時の得点貢献度はチーム屈指。彼が抜けることで「相手投手の圧迫感」が激減するリスクがある。

▲ 獲得:C.ヒュンメル & 既存底上げ

ヒュンメル (AAA) OPS 1.074 / BB% 18.5%
筒香 嘉智 (1軍) OPS .876

【分析:攻撃力は維持可能】
新外国人ヒュンメルのスタッツ(AAA)は、オースティンの全盛期に匹敵します。特にBB% 18.5%は異常値で、1軍でOPS .876を記録した筒香選手と共に「歩いて長打を打つ」高効率な攻撃が可能です。
さらに、2軍で井上絢登がIsoP .228(推定長打率.675)、松尾汐恩がOPS 1.013と爆発しており、長打力の総量は維持、あるいは若返りを含めて向上が見込めます。

Point 2:桑原退団による「センター・1番」の崩壊危機

候補選手2025所属打席OPSXR27評価
桑原 将志 1軍(退団) 447 .730 4.90 喪失 攻守の要。代替困難。
蝦名 達夫 1軍 401 .775 5.41 筆頭候補。打撃は桑原以上だがフル出場未知数。
梶原 昂希 1軍 170 .620 3.18 身体能力抜群だが、出塁能力(BB%)不足。
神里 和毅 2軍 133 .789 6.49 2軍で格の違い。1軍での復活が鍵。
濱 将乃介 新加入 333 .703 4.16 2軍レベル。即戦力としては計算しづらい。

【分析:大幅なマイナス(危険)】
桑原選手の「XR27 4.90(得点力)」と「守備範囲」を同時に埋められる選手がいません。
蝦名選手は打撃指標(OPS .775)で上回りますが、センター守備の負担増で打撃が鈍るリスクがあります。梶原選手はBB%が低く(1軍 2.4%)、1番打者としては不安定。神里選手の2軍無双(OPS .789)が1軍で再現されなければ、センターラインから崩れる恐れがあります。

Point 3:ショート・セカンドの「補強ゼロ」問題

新加入の小田康一郎選手が「コーナー(一・三塁)」専門であるため、最大の弱点である二遊間は「既存戦力の底上げ」に全てが委ねられました。

選手25年1軍OPS25年2軍OPS26年の期待値
林 琢真 .615 1.214 2軍で無双(OPS 1.214)。この打力を1軍で発揮できれば解決。
石上 泰輝 .662 .854 2軍でOPS .854と成長。正遊撃手に最も近い。
森 敬斗 .354 .686 1軍の壁に跳ね返された。守備走塁からの貢献。
京田 陽太 .532 守備の人。打撃の上積みは期待薄。

【分析:ハイリスク・ハイリターン】
外部補強がない以上、「林琢真と石上泰輝の覚醒」が絶対条件です。両名とも2軍ではOPS .800〜1.000超えと圧倒的な数字を残しており、”素材”は育っています。
彼らが1軍の壁を破れば、牧選手と組む二遊間は強力になりますが、共倒れすれば「OPS .500台の自動アウト」が打線に残り続けます。

最終診断:C+ (編成の偏りと、若手への過度な依存)

① オースティンの穴(長打)
解決の見込みあり。ヒュンメル、筒香、そして成長著しい井上・松尾でカバー可能。

② 桑原の穴(センター・1番)
最大の弱点。蝦名の負担増と、梶原・神里の確変頼み。濱はまだ育成段階。ここが埋まらないとBクラス転落の要因になる。

③ 二遊間の穴
ギャンブル。補強ゼロのため、林・石上の「2軍成績の1軍への翻訳(Translation)」が成功するかに全てがかかっている。


【総括】
「打てるコーナー野手」は飽和気味ですが、「守れて打てるセンターライン」が牧選手以外全滅の危機にあります。 編成としてはバランスが悪く、特にセンターを守れる即戦力(または外国人)を獲得しなかった点が、シーズン中に重くのしかかる可能性があります。
2026年は、石上・林・蝦名・松尾ら「2軍で無双した若手」が、一斉に1軍のレギュラーを奪取できるかという、育成の真価が問われるシーズンになります。

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